新一年生の皆さん。
皆さんとは全くお会いできていませんが、ご入学おめでとうございます。
グローバル化の負の側面がでてしまい、ご存知の通り新型コロナウイルスの影響で全世界が混乱しています。現時点で本校はゴールデンウィーク明けの授業再開を目指していますが、個人的には一学期の授業再開は難しいのではないかとも考えています。
人の移動が大幅に減少し、経済活動も大幅に低下しています。また、ユネスコによれば世界の半分のこどもが学校に行けず教育を受けられていないという、未曾有の事態が現在も悪化しながら進行しています。
ということは、人類が新型コロナウイルス打ち勝ったとしても、その後には世界恐慌以上の不景気が襲いかかってくることになるでしょう。
そんな世界で私たちはどのように生きていけば良いのでしょうか。
ひとつ確実に言えることは、自分の頭で考えない者は「社会・経済的に生き残れない」ということです。
受験生として不安な時期であった去年の年末を思い起こしてみてください。その頃は新型コロナウイルスの脅威はまったくなく、むしろAI(人工知能)が人々に代わって働くようになるため、多くの人の仕事がなくなってしまうのではないか、という社会・経済的な不安が語られていました。
つまり、現在は複数の要素が組み合わさり、見通し立てることが極めて困難な時代だということなのです。
では一体、私たちは何を学んでいけば良いのでしょうか。
私は、世界の現在の姿(地理)と過去の姿(歴史)を学ぶことを通じて、そのエッセンスを現在の諸君の生き方のヒントし、状況に応じてしなやかに生きて行ってほしいと思うのです。
本来であれば皆さんの表情を見ながら、世界の地理について直接語りかけたいのですが、それはかないません。しかしICT機器の発達した現代は、お金持ちでもなくとも放送局を利用でき(YouTube)、自分の意見を、書物を出さずとも広く拡散すること(ブログ)も可能になっています。また、Twitterでは(困った方も多いですが)様々な立場の方の意見を聞くことができます。私はこれらのICTツールを活用して、一方的ではありますが、以下のブログを通じて地理の教材を提供したり、様々な見解を紹介したりしたいと考えています。
とはいえ大変申し訳ないのですが、今は受験を控えた3年生の対応を優先しています。なので、まだ1年生向けの教材を改訂できていません。教材提供は来週初めには行いたいと思っていますので、しばらくお待ちください。
古今東西、ヒーロー、ヒロインというものはピンチをチャンスに変えてきた者です。さぁ、しっかり学び、そして自らの頭で考えてこのピンチをチャンスに変えて行こうではありませんか。